The Frank Travelers of Life
人生をフランクに旅する人、略して、「フラトラ」。
【人生をフランクに旅するためのヒント33】
byかめ
私の友人で世界を放浪している人がいます。
セルビア人なのですが、
日本に4年ほど滞在したのち、
現在はトルコにいて、
次はイランに行こうか、
ロシアに行こうか、
思案しているようです。
そしていろいろと世界比較をして
楽しんでいるようです。
ちょっと変わった性格で、
定住が性に合わず、
放浪するのはもう仕方ないという
感じの方でもありますから、
ちょっと可哀そうでもありますが、
本人はそれでも明るく生きています。
彼は強度のアスペルガーで、
周りを巻き込んで
様々な事件を起こしては、
次の国に移っていくという
生き方をしています。
周りは本当に大変ですが、
それでもなぜか憎めない奴
という感じです。
そして後になって、
彼が巻き起こした
様々な事件の話を皆ですると、
面白すぎて皆大笑いするということで、
彼は大嵐のような存在だったけれど、
実はハッピーを届けてくれたんだなあと
今では思っているという次第です。
そんな彼、
実はイスラム教徒で、
しかも世界を放浪している
イスラム教徒ということで、
ちょっと治安当局は
警戒していたのではないかと思う節があります。
東京オリンピック時期ということでもあり、
テロを未然に防がなければならない治安当局が、
訳の分からないイスラム教徒を
警戒したくなる気持ちは分かります。
彼は強度のアスペルガーで
どこへ行っても上手くいかない、
親はカトリックらしいのですが、
家族とうまくいかず、
またイスラム教徒の中に入っても、
なかなかうまくいかず、
それでね、
そういう人がどんなふうになるかというと、
人と調和できないから、
聖書やコーランだけが正しい
というようになっていくのかなと感じました。
キリスト教徒もイスラム教徒も、
聖書やコーランを読みながらも、
現実社会といろいろ折り合いをつけながら
生きているのですが、
それがバランスのとれた
大人の普通の感覚でしょうか。
しかし彼はあまりに変わっているため、
いろいろと煙たがられたり、
邪見にされたり、
バカにされたりと、
まあアスペルがーだけではないですが、
メンタルの障害を持った方は、
たくさん傷つく経験をしているんですね。
注意欠陥障害の人は、
怒られる回数がとても多いので、
それだけ心が傷ついていますし、
多動性の方も人に
たくさん注意をうけたり、
煙たがられたりして
いっぱい傷付くんですね。
それでね、
そういう人たちはだんだんと
過激な思想を持つようになっていくわけです。
聖書やコーランは文字ですから、
人を傷つけませんからね。
人は変わった人を傷つけますが、
聖書やコーランなどの文字は
別に人を傷つけない。
それで過激化していくんです。
深層は実は宗教問題ではなく、
政治問題でもなく、
メンタルの障害の問題、
それを社会がどう扱うかの
問題だったのではないか？？？
ということです。
そういった人が過激化していく。
そういう背景があるのかもしれない。
ですから、
ちょっと変わったキャラクターの方を見ても
邪見にしないでいただければと思います。
そういった優しい人が
社会に増えるだけで、
過激な思想の人たちは
少なくなるように思います。
日本の治安当局は優秀で、
いろいろ彼のことで動きましたが、
最終的には彼の人権を
きちっと守ってくれました。
彼も日本の警察には正義があった
と言っていました。
かなりの変人で、
本人も周りも大変な思いをしましたが、
日本を憎むことなく、
また次の国へと旅立ちました。
嬉しい限りでした。
今回はちょっと番外編的な内容でしたでしょうか。
スケールの大きな話でもありましたが、
実は単にメンタルの話に過ぎない
という小さな話でもありました。
世界を読み解く
ヒントになりましたら幸いです。
ヒント３3
大きな問題も、
小さな問題から読み解くことが可能。
本文の内容について、
ぜひお友達と互いに
感想をシェアしてみてください。
質問A
何度注意しても
同じミスを繰り返す人がいます。
イライラしますよね。
イライラが募っている自分をイメージしてください。
どんな気持ちですか？
質問Ｂ
何度注意を受けても
同じミスをしてしまう。
イライラさせてしまう。
怒られる。
邪見に扱われる。
皆が当たり前にできることでも
なぜか自分にはできない。
どんな気持ちになるでしょうか？
質問Ｃ
どんなふうに考え、
どんなふうに対処すればよいと思いますか？
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